ささげ治療室

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便秘症について

便秘症の原因と治療例について
胃や小腸に比べると、大腸の消化作用は微々たるもので、主に水と電解質(一般的にミネラルと呼ばれるもの)を吸収する働きをしていますが、自律神経のバランスが崩れていると、水分の吸収が抑えられて下痢の症状を引き起こしたり、逆に水分吸収作用が活発になりすぎて水分の少ない硬い便が大腸に溜まり便秘になるようです。
したがって、慢性的な便秘の多くは、自律神経失調症の一種だと言えるでしょう。
胃にものが入ると、その刺激をきっかけに大腸が収縮し便を直腸に送り出そうとする働きがあります。
これは胃・結腸反射と呼ばれ、この反射の低下、また腸の運動の減退によって起こる便秘症、環境の変化によって一時的に発症する一過性の便秘症もあるようです。
食事の時間が不規則な人、暴飲暴食する人が便秘症になりやすい傾向があるようです。

便秘症のよくある原因
慢性の便秘は糖尿病、腸閉塞、大腸がん、胃・十二指腸潰瘍、結腸がんなど内臓の異常によっても起こりますが、便秘症の大半は極度の精神的な緊張、不快感、不安感など精神的なストレスの蓄積、無理なダイエット、睡眠不足などが原因で発症するようです。
便秘症のほとんどに自律神経の失調が関連しているようです。

便秘症の治療例
主訴が便秘症だからといって、腹部への治療と短絡した思考でとらえていては、便秘症の治療に時間を要してしまいますね。
便秘症の多くは、自律神経のバランスが崩れたことに起因しているので、自律神経のバランスを整えることに重点を置きます。
特に、慢性的な便秘症に悩まれている方は、精神的なストレスから情緒不安定になりやすいため、精神を安定させることも考慮し、治療します。
腸の運動を調節するため、胃と腸を結ぶ十二指腸を刺激し、胃と腸の動きを改善する足にある反応点に鍼をします。
ただし、この反応点は胃の働きが活発になるため、胃痛がない方に行います。
また、自律神経のバランスが崩れて、便秘症になった人は肩甲骨の内側、及び第1胸椎から第9胸椎までが非常にこっている場合が多く、自律神経のバランスを整える背部と手首周りの反応点、胃腸の働きを調節する膀胱に関連する反応点への鍼が重要です。
加えて、腹部へのマッサージも効果的です。
便秘症を改善するためには治療の効果に頼るだけでなく、規則正しい食生活を心がける必要があり、特に、排便を促す胃・結腸反射は朝方に強く起こるので、朝食を抜く癖を改める必要がありますね。
適度な排便習慣を身につけるために、朝の決まった時間にトイレに入るように心掛け暴飲暴食をせず腸に刺激を与えるものを食べないことも大切ですね。
精神的なストレスが原因で便秘になる場合も多いですが、便秘になって排便できないことでさらに精神的なストレスが蓄積されることになるため、気分転換になる時間をつくることも大切ですね。



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